2023年10月以降の新規入会・2024年度以降の対象選手につきまして
平素は格別のお引き立てを賜り、心より御礼申し上げます。
株式会社Grandeur8を設立し、今秋で3年目を迎えます。
新規事業でコロナ禍という大変なご時世であったにもかかわらず、ここまで走り続けてこられましたのも、熱い想いをもち、Grandeur8を信じて共に歩んでくださったスタッフ、選手、保護者様のおかげです。
私たちはこの3年間、選手にとってのよりよいサービスと、現スタッフで担える事を模索し、変化をし続けてまいりました。
有難いことに、現在は約100名弱の選手に加え、選抜選手、インカレ選手、留学生選手の指導とサポートを担わせていただいております。
私たちは会社設立時より、「世界に通用するプレーヤーの育成」を方針として掲げ、LTAD(長期的なアスリート育成)を軸に指導を続けてまいりました。
指導をする中で、日本国内で行われている多くのバスケットボールの指導は数十年前と変わらず、今のままでは何も変わらないこと、そして変えていかなければならない課題として見えてきたことがあります。
それは、世界を目指すのであればミニバス(U12)から変えていかなければならないという事です。
日本では昔ながら、ミニバスや部活といった「無料や無料に近い料金で指導を受けられる事が当たり前」というシステムが構築されており、そのシステムは世界では当たり前ではありません。
世界では、より優れた指導には、より優れた指導者を置き、より優れた指導に値する対価が発生することは当然とされています。
昨今、教師の働き方改革等理由から部活廃止への動きが徐々に進む中、ニュース等で不満の声を耳にすることもありますが、そもそも専門の指導者ではない教師やボランティアの方が無償で施設やサービスを提供していることが特別です。
「ハラスメント行為についての考え方(改訂版)」にも記載していますが、ボランティアで活動されている場合(もちろん一部の方です)が『教えてやっている』という上から目線の気持ちから対等な立場ではなくなってきてしまい、強い言葉をかけるのが常態化してしまう場合が多いと考えます。
決してミニバスや部活の指導が悪いと言っているわけではありません。あくまでも、「ボランティア」としてのシステム、ミニバスや部活の場合は来るものを拒むことが出来ない規則がありますから、そういったシステムを理解せずにクラブチームや私たちのようなスクールと比較をして「ミニバスの指導方法に不満がある」といった声を挙げるのは違うと思います。
もちろん、子供の指導方法として適正ではない場合も多くあり、そういった不満が出てしまうのは仕方のない場合もありますが、あくまでもボランティアで教えてくださっている環境が当たり前ではない事を理解した上で参加し、現在は協会の方で移籍が認められているわけですから、不満があれば別の場所を選べばいい事です。
指導を受けるにあたり対価が発生する私たちのようなクラブチーム、スクールの場合は特に選手・保護者側も『選ぶ権利』を用いて、対価に合ったサービスかどうか、対価に対して適正或いはそれ以上の指導であるかどうか、そもそも選手と保護者が指導者を信頼して通えるかどうかが最も大切なポイントになりますので、信頼関係が成り立った上で指導を受けていただきたいと考えます。
Grandeur8では「トップレベルを目指す事ができる選手像」を重要とし、チーム側でも選手と保護者様の選考をさせていただいております。
ミニバスや部活指導者の中にも、時代と共に進化している新しい考え方や子供たちの育成に理解があり、例えばクラブチームとの併用を認めたり、個々の目標を応援するといった有識者の方も沢山いらっしゃいます。
参加が可能であるならば出来るだけ多くの選手に可能性を、と考え、これまで部活や他チームとの併用を認めてまいりましたが、蓋を開けてみると「部活やミニバス練習中の怪我」「部活やミニバスとクラブのどちらに比重を置くかどうかで発生する選手間の差」「部活やミニバス指導者からの制限(入部時には問われなかったが、顧問が変わった等特例の事由もあります)」「指導内容の違いによる成長曲線の停滞」といった問題を抱えるケースが大変多いです。
私たちは、子供1人1人の好さ、力を長期的に見据えて、個々に伸ばしていくために、全ての対象クラスに参加する事を前提に指導内容や指導時間等を綿密に作成し指導にあたっているのですが、当チームを最優先として集中し取り組む選手と、部活や他チームに比重を置いている選手とでは、上記を理由に徐々に大きく差が開いてきてしまいます。
他クラブチーム指導者とも同様の意見を共有していますが、誰でも入れる部活やミニバスと、本気の選手が集まっているクラブチームとでは、目指しているもの、練習内容や求められるものも異なる為、選手自身が集中し順調に成長を続ける事が難しくなってきます。
私たちはGrandeur8を信じ努力している選手を最優先に考え、今後のU15新規入会については基本的には部活との併用を認めないことといたします。※U18は要相談
現在部活と併用している登録選手に関して、入会の継続は認めますが、2024年度以降は県内でも部活制度を廃止にする学校も出てくることから、部活との併用していない登録選手を優先とさせていただきますので、ご理解の程宜しくお願いいたします。
尚、登録選手の中には、あくまでもクラブチームの活動を優先とし、自主練目的で顧問から了承を得た上で、部活に入部している選手も居ります。対象者は、当チームに個別事前相談を行った上で、練習やクラブの活動に制限なく相互の信頼関係の上で認めていることですので、関係者以外の方からの通報やクレーム等には一切応じません。ご了承ください。
上記の通り、U12からの育成が重要であるとの考えから、U15への入会に関してはGrandeur8U12クラブ生(高学年)を優先して選手選考を既に開始しております。U15新規入会を検討されるタイミングとして、中学校に上がられる直前にお問合せいただく方もいらっしゃいますが、当アカデミーで大切にしている基礎の動き、選手自身が考えて動く習慣が身についているか否か、参加姿勢等によりご入会をお断りする事も多くございます。U12早期より、出来るだけ早めにお問合せくださいますようお願いいたします。
保護者様へのお願い
会員数の増加に伴い、入会後に私共がお願いしている保護者像から逸脱した行為により、アカデミーより入会継続をお断りするケースもございました。長年、私共を信頼してお通いいただいている選手・保護者様には下記事項が共通しています。
①選手自身がコーチやチームメイトを信頼し、刺激を受けながら常に自分の成長に目を向けられていること。
②保護者はあくまでも一歩離れたところから見守る姿勢であること。例えば、何か心配事や悩みが生じた際は個別に相談をした上で選手・保護者・コーチ3者間での考えと目指すものを、冷静に共通理解に努める事ができること。
③コーチ・チームに対して心から信頼があること。
④保護者自身が選手のお手本となるような振る舞いができること(挨拶・相手や周りの方が気持ちの良く受け取れる態度・メールやLINEのやり取り等含めて相手に対するリスペクトが伝わること)
成長過程の中で、スキルレベルに関わらずそれぞれの壁が生じることは多くあります。その際、約8割近くの選手と保護者は、コーチ側からのお声がけ、或いは選手や保護者様からのご相談を受けて、個別面談、親子面談の時間を設ける事ですべてのご家庭が各々の壁を乗り越えてきています。
一方で、私共の方針や考え方を本当の意味でご理解いただけていないご家庭、また直接相談をする前に、保護者同士でのお話や保護者間で不満等を漏らす、冷静な会話を介さずに感情的に振舞うなど、選手ファーストを通り越して、保護者が円満な解決への手順【選手自身からのアプローチや保護者から見てのお悩みや不安など→コーチへの相談→話し合い→その後の動きを共通理解→目標に向けてのトライ…の繰り返し】を辿る事が出来ない場合、ご理解とご尽力をいただけない場合には、私共としても快く指導に当たる事は出来ませんので、ご退会をいただいております。
外からの一面で「成長している選手」の裏側には、年間を通して何度も何度も悩み、その度にコーチやマネージャーに相談をし、1つずつ壁を乗り越えてきている、周りには見えない一面がある事を、そういった手順を踏まれていないご家庭にはご理解いただきたいと思います。
既存選手・保護者様と、今後ご入会をお考えの皆さまには、改めて上記をよくご理解いただきたく、宜しくお願いいたします。
長くなりましたが、今後もどうぞ宜しくお願いいたします。
Grandeur8
代表 土嶺雄一